PRESS RELEASE
2023年4月25日
富士通コンポーネント株式会社
長距離通信可能で大容量メモリ搭載のBluetooth version 5対応モジュールを発売
富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表執行役社長 山本真二)は、Bluetooth version 5対応 (注1) の小型無線モジュールFWM7BLZ23を4月より販売開始いたします。

FWM7BLZ23
富士通コンポーネントのFWM7BLZ23は、Bluetooth 5に対応した表面実装型のアンテナ一体型小型無線モジュールで、2.4 GHz ISM(Industrial Scientific Medical)帯での無線データ通信が可能です。
当社のBluetooth version 4.2対応モジュール FWM7BLZ20およびBluetooth version 5.0対応モジュールFWM7BLZ20Bと形状が同一で、ハードウェア的に置き換えが可能なうえ、これらの既存製品と比較し、以下の優れた特徴を有しています。
当社のBluetooth version 4.2対応モジュール FWM7BLZ20およびBluetooth version 5.0対応モジュールFWM7BLZ20Bと形状が同一で、ハードウェア的に置き換えが可能なうえ、これらの既存製品と比較し、以下の優れた特徴を有しています。
- 長距離通信可能
Coded PHY (Long Range)対応により従来品と比較し理論値で約4倍の長距離通信が可能です。ハードウェア・エンコーディングによる125Kbps BLE LRモードを利用できます。 - 送信出力レベルは最大+8 dBmの高出力で、上述の長距離通信に寄与します。
- 大容量メモリ
256 KBのRAM、1024 KBのフラッシュメモリを備えています。 - GPIOを30本出力
NFC (注2) 、SPI、TWI、URAT、ADC、QSPIとして使用できます。
FWM7BLZ23は、IoT機器や機器のリモート制御・メンテナンスなどにご利用いただけます。本製品は、従来品と比較して大容量のメモリを搭載しており、Matter (注3) 対応機器の開発も可能です。Nordic Semiconductor社よりMatterをサポートするSDKが提供されています。 また、Wirepas mesh 2.4 GHz (注4) にも対応可能です。
富士通コンポーネントでは、アンテナ、認証取得、ソフトウェア関連を含む各種のサポートを行っております。お客様が本製品を導入される際、ワンストップでのご対応が可能です。
富士通コンポーネントは、今後もお客様のニーズとシーズを積極的に取り入れ、お客様のお役に立つ製品を開発してまいります。
注釈
- 注1:Bluetooth version 5.3の認証取得を予定しています。
- 注2:NFCには外付アンテナの接続が必要です。
- 注3:Connectivity Standards Alliance(CSA)により策定されているスマートホームの標準規格。
- 注4:フィンランドに本社を置くWirepas社が開発した分散型IoTプロトコルを利用したメッシュネットワーク製品。
製造開始時期
2023年4月
販売価格
オープン価格
仕様概要
品名 | FUJITSU Component 無線モジュール |
---|---|
形格 | FWM7BLZ23 |
Bluetooth無線技術規格 (予定) | Bluetooth Core Specification Version 5.3準拠 |
アンテナ | 内蔵 |
搬送波周波数帯域 | 2,402 MHz~2,480 MHz |
変調方式 | GFSK |
送信出力レベル | +8 dBm max. |
受信感度 | -94 dBm typical |
外部インターフェース | NFC、SPI、TWI、UART、ADC、QSPI |
電源電圧 | 1.7 ~3.6 VDC |
SoC | nRF52840(Nordic Semiconductor) |
動作温度 | -40 ℃~+85 ℃ |
外形寸法 | 15.7 × 9.8 × 1.7 mm |
取得認証(予定) | Bluetooth認証(QDID)、工事設計認証、FCC、ISED, CE, UKCA |
取付方法 | 表面実装(SMD) |
- Bluetooth®ワードマークおよびロゴはBluetooth SIG Inc.が所有する登録商標であり、当社はこれらの商標を使用する許可を受けています。
関連情報
お客様お問い合わせ先
富士通コンポーネント株式会社
無線ネットワークセクション
E-mail: fcl-contact@cs.fcl-components.com
以上