PRESS RELEASE
2022年6月17日
富士通コンポーネント株式会社
メッシュネットワーク構築用基板表面実装型モジュールを開発

FWM7BLZ22 シリーズ
富士通コンポーネントのメッシュネットワーク用製品は、Wirepas Mesh 2.4 GHz技術(注1)により、周囲のノイズや干渉、デバイス数などのネットワーク環境のデバイスの故障発生に応じて自律的にルートの再構築を行い、大規模分散型システムを容易に構築できるIoTソリューション向け製品です。
既存のユニットやUSBドングルに加え、今般、基板表面実装型モジュールをラインナップに追加し、お客様のメッシュネットワーク構築の自由度を一層拡張いたします。
基板表面実装型モジュールは、USBおよびUART対応のFWM7BLZ22W(シンク)、UART対応のFWM7BLZ22P(アンカー)とFWM7BLZ22T(タグ)の3製品です。(注2)(注3)

メッシュネットワーク構成例
各製品とも出力は既存の当社ユニット比2.5倍の+8dBmに増強しており、これにより通信距離の向上が見込まれます(注4)。
製品サイズは当社最小クラスの7.5×7.9×1.7mmですので高密度でのモジュール実装に有利です。またWirepas Mesh 2.4 GHzの特長の一つである優れた耐干渉性を備えています。
本製品はアンテナを内蔵しないため、アンテナ性能確保のための筐体の制約がなく、お客様の筐体デザインの自由度も向上します。
主なアプリケーションは、アセット・マネジメント、工場のセンサーネットワーク、スマート照明等です。ご使用場所やご使用方法に合わせ、当社の既存メッシュネットワーク製品と併用いただけます。
富士通コンポーネントは、これからも様々な場所で簡単に使えるメッシュネットワーク製品を提供してまいります。
注釈
- 注1フィンランドに本社を置くWirepas社が開発した分散型IoTプロトコル。旧称Wirpas Massive
- 注2アンカー: 位置検出(WPE)用のRouter node、固定位置に設置
タグ: 位置検出(WPE)用のNon-router node、移動する物品に付加 シンク: Gatewayに内蔵、Mesh Networkとの通信を行い、Gatewayのソフトウェアとのインターフェースを行う。ノードからのデータをGatewayのソフトウェアに渡す役割 - 注3FWM7BLZ22PとFWM7BLZ22Tも後日USB対応予定です。
- 注4通信環境他により通信距離は異なります。
スケジュール
販売価格
仕様概要
項 目 | 仕 様 | |||
---|---|---|---|---|
品名 | メッシュモジュール (シンク) | メッシュモジュール (アンカー) | メッシュモジュール (タグ) | 形格 | FWM7BLZ22W | FWM7BLZ22P | FWM7BLZ22T |
適用技術 | Wirepas Mesh 2.4GHz | |||
送信出力レベル | 最大+8 dBm | |||
受信感度 | -96 dBm | |||
IC | Nordic Semiconductor nRF52833 | |||
ホストインターフェース | UART、USB | UART ※1 | ||
搬送波周波数帯域 | 2,400 MHz ~ 2,483.5 MHz | |||
変調方式 | GFSK | |||
データレート | 1 Mbps | |||
チャンネル数 | 40チャンネル | |||
チャンネル間隔 | 2 MHz | |||
水晶振動子 | 内蔵 | |||
動作電源 | 主電源 | 1.7 ~ 3.6 V (Normal voltage mode)※2 2.5~5.5V (High voltage mode)※2 |
||
USB VBUS電源 | 4.35~5.5V | |||
動作温度範囲 | -40℃~+85℃ | |||
外形寸法 / 質量 | 7.5 × 7.9 × 1.7 mm / 0.17g | |||
取得認証 | 工事設計認証 ※3 |
※1: USB対応予定
※2: 回路構成による
※3: 当社指定アンテナと組み合わせて取得
関連情報
お客様お問い合わせ先
富士通コンポーネント株式会社
複合カンパニー サーマルプリンタ/無線ディビジョン マーケティングセクション
E-mail: fcl-contact@cs.fcl-components.com