PRESS RELEASE
2021年9月21日
富士通コンポーネント株式会社
メッシュネットワーク構築用USBドングルを開発
富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表執行役社長 木下雅博)は、メッシュネットワーク構築用のUSBドングルFWM8BLZ09xシリーズを開発しました。

FWM8BLZ09xシリーズ
富士通コンポーネントのメッシュネットワーク用製品は、Wirepas Massive技術(注1)により、周囲のノイズや干渉、デバイス数などのネットワーク環境の変化やデバイスの故障発生に応じて自律的にルートの再構築を行い、大規模分散型システムを容易に構築できるIoTソリューション向け製品です。
今般当社ではPCやWi-Fi用ゲートウェイなどUSBポート付の機器に接続して容易にWirepas Massiveの機能を追加できるUSBドングル FWM8BLZ09P(アンカー)、FWM8BLZ09T(タグ)、FWM8BLZ09S(シンク)の3機種を開発しました。
富士通コンポーネントのメッシュネットワーク構築用USBドングルは、17.5×14.2×6.6mmの小型サイズでUSB Type Aのポートを持つ機器に接続することで、当該機器をWirepas Massiveネットワークのアンカー/タグ/シンク(注2)としてご使用いただけるようになります(図1)。
一例として、FWM8BLZ09T(タグ)をオフィス内の複数台のPCに接続し、適当な間隔でFWM8BLZ09P(アンカー)やゲートウェイを配置することで、各PCの位置情報を一括で管理するシステムを構築することができます。

図1: Wirepas Massiveの構成
各ドングルにはLEDインジケータ―が搭載されており、電源投入によりLEDが点灯しますので、動作の有無を目視で確認できます。
また、NODE_ROLE (HEAD_NODE/SUB_NODE)設定やBLEアドバタイズ設定などの動作パラメーターを無線経由で容易に変更できます。 FWM8BLZ09SはUSB (仮想UART) 経由で、FWM8BLZ09PおよびFWM8BLZ09Tはコマンド文字列の送信、AppConfig機能の利用でも設定変更可能です。
富士通コンポーネントは、これからも様々な場所で簡単に使えるメッシュネットワーク製品を提供してまいります。
注釈
注1: フィンランドに本社を置くWirepas社が開発した分散型IoTプロトコル。旧称Wirepas Mesh
注2: アンカー:位置検出(WPE)用のRouter node、固定位置に設置 タグ:位置検出(WPE)用のNon-router node、移動する物品に付加 シンク:Gatewayに内蔵、Mesh Networkとの通信を行い、Gatewayのソフトウェアとのインターフェースを行う。ノードからのデータをGatewayのソフトウェアに渡す役割
スケジュール
サンプル:ご提供中
量産受注開始:2021年9月末
販売価格
オープンプライス
仕様概要
品名 | USBドングル(アンカー) | USBドングル(タグ) | USBドングル(シンク) |
---|---|---|---|
形格 | FWM8BLZ09P | FWM8BLZ09T | FWM8BLZ09S |
適用技術 | Wirepas Massive | ||
送信出力レベル | 最大+8 dBm | ||
ホストインターフェース | USB Type-A(給電のみ) | USB Type-A, v2.0 | |
アンテナ | 内蔵 | ||
IC | Nordic Semiconductor nRF52833-CJAA | ||
搬送波周波数帯域 | 2400MHz ~ 2483.5MHz | ||
変調方式 | GFSK | ||
シンボルレート | 1 Mbps | ||
変調度 | 0.5 | ||
チャネル数 | |||
チャネル間隔 | |||
動作温湿度範囲 | -30~60℃ / +20~+80% RH(結露なきこと) | ||
外形寸法 / 質量 | 17.5×14.2×6.6 mm / 約2g | ||
取得認証(取得予定) | 工事設計認証 、FCC、ISED、CE、RCM、RSM |
- ※9月27日 チャネル数とチャネル間隔を訂正しました
お客様お問い合わせ先
富士通コンポーネント株式会社
複合カンパニー 複合マーケティングセクション
電話: 03-3450-1645
E-mail: fcl-contact@cs.jp.fujitsu.com
以上