PRESS RELEASE
2021年6月1日
富士通コンポーネント株式会社
抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネルを開発
富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表執行役社長 木下雅博)は、細菌やウイルスの増殖を抑制する「抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネル」を開発しました。

抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネル
開発の背景
医療・食品関係などの従来から高い衛生環境が求められる現場はもとより、コロナ禍においては、日常の生活の中でも不特定多数の人が触れるものに対する懸念が高まっています。様々な機器の操作部に使われているタッチパネルにおいても、一層安心して使える衛生面で優れた製品が求められています。
抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネルの特長
富士通コンポーネントの「抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネル」は、ISO22196抗菌規格およびISO21702抗ウイルス規格による試験で抗菌・抗ウイルス活性値2以上を実現した表面フィルムの採用により、抗菌・抗ウイルス加工されていない製品の表面と比較して、細菌・ウイルスの24時間後の増殖割合を100分の1以下に抑える機能を有しています。(注1)
本タッチパネルを搭載した機器は、SIAAマーク(注2)の表示が可能となります。(注3)
「抗菌・抗ウイルス機能付き抵抗膜方式タッチパネル」は2つの構造からお選びいただけます。
- タッチパネルの上に抗菌・抗ウイルスコートフィルムを追加したもの
一般的な構造の製品です。 - ITOフィルムのハードコートに抗菌・抗ウイルス機能を追加したもの
当社独自構造で、ITOガラス上のレイヤーが増えないため、入力荷重が低く軽い操作性を実現しています。また、部品点数と組立工数の削減により、抗菌・抗ウイルスコートフィルム追加構造に比べ安価でご提供可能です。
図1 タッチパネルの構造
注釈
注1)製品表面における細菌・ウイルスの増殖を抑制します。殺菌・滅菌の効果はありません。
注2)一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定した抗菌のシンボルマーク。
注3)抗菌・抗ウイルス機能付きITOフィルムタイプの場合、タッチパネルフィルムのSIAA認証取得後、搭載機器へのSIAAマーク表示が可能となります。
主なアプリケーション
- 医療機器や厨房/食品工場に設置される機器など、衛生環境の確保が求められる現場で使用される機器。
- ATM/KIOSK、複合プリンタ、コンビニのPOS端末、ドアフォン等、不特定多数の人々によって操作される機器。
富士通コンポーネントは、今後ともお客様の商品価値向上と持続可能型社会の実現のために製品開発をはじめとする企業活動を行ってまいります。
スケジュール
- 抗菌・抗ウイルスコートフィルム追加タイプ
- 量産可能
- 抗菌・抗ウイルス機能付きITOフィルムタイプ
- サンプルご提供開始時期:ご提供中
- 量産開始時期:2021年10月(予定)
販売価格
オープン価格
仕様概要
品名 | FUJITSU Component Touch Panel | |
---|---|---|
構成 | タッチパネル+抗菌・抗ウイルスコートフィルム | 抗菌・抗ウイルス機能付きITOフィルム |
全光線透過率 | 80% typ. | |
表面処理 | アンチグレア処理 | |
入力荷重(初期値) | 0.05~1N | 0.02~1N |
抗菌効果 | 抗菌活性値2.0以上 | |
抗ウイルス効果 | 抗ウイルス活性値2.0以上 | |
適応サイズ | お問合せください | ~22インチ |
動作温湿度範囲 | -5℃~+60℃、20% RH~90% RH | |
保存温湿度範囲 | -30℃~+70℃、10% RH~90% RH | |
SIAA認証(フィルム) | 取得済み | 申請中:2021年12月取得予定(準拠試験合格済み※) |
- ※SIAAの指定外の試験事業者でSIAA規格に準じて行った試験の結果です。
※本製品の抗菌・抗ウイルスフィルムに使われている成分は各国規制の対象となる場合があるため、本製品および本製品を搭載した機器は日本国外に輸出できません。(2024年10月3日追記)
お客様お問い合わせ先
富士通コンポーネント株式会社
複合カンパニー パネルディビジョン パネル営業セクション
E-mail: fcl-contact@cs.jp.fujitsu.com
以上