PRESS RELEASE
2018年2月6日
富士通デザイン株式会社
株式会社プライムキャスト
富士通コンポーネント株式会社
計測したデータを電子化するFUJITSU Smart Device IoTメジャーとアプリの クラウドファンディングをマクアケで開始

FUJITSU Smart Device hakaruno
プロジェクトの詳細
本プロジェクトは、昨今人気の個人売買アプリやオークションサイト等のコミュニケーションをスムースにするスマートフォンアプリとIoTメジャーをhakaruno(ハカルノ)の商品名でユーザーに提供するための資金獲得と先行予約を目的としています。
個人売買アプリやオークションサイトで日々取り交わされる売り手と買い手のやりとりは楽しい物である反面、わずらわしい一面もあり、その一部はサイズに関係するものが多いのではないでしょうか。
hakaruno(ハカルノ)は、スマートフォンで撮影した画像に簡単に採寸データを追記できる機能を持ちます。撮った画像の上をなぞって計測したい部分を決定、その場所をメジャーで計測すると画像に反映される仕組みです。
出品する商品の画像に寸法を記載する、このひと手間によって、出品者は商品説明欄では商品の魅力だけを語る事ができ、買い手も直感的に商品のサイズを確認する事ができます。

フリマアプリやオークションサイトユーザーの活用イメージ

アパレル店舗での活用イメージ
このプロジェクトは富士通デザインと富士通研究所の自主研究プロジェクトから始まり、メジャーのメーカー、電子デバイスのメーカー、ソフトウエアの開発会社が関わる共同プロジェクトとなりました。参加する企業の強みが活きた活動によって、部品ひとつとってもユニークな物に仕上がっています。
メジャーは、経年劣化などで伸びたりする事がないアパレルメジャーの製造で実績のある国内のメーカーで製造されます。計測部は富士通コンポーネントが持つ回路技術によって小型化と省電力化を実現、コンビニで購入可能なボタン電池1つで半年~1年(注)の電池持ちを実現します。そしてアプリのデザインと制作をプライムキャストと富士通デザインで行います。
市場背景
富士通デザインが年間に数百というお客様案件を手掛けるなかで、昨今「カスタムオーダー」「オーダーメイド」という話が非常に多く聞かれます。たくさんの商品があるなかで、より自分に似合うもの、同じ色、同じ素材のものでも、より自分の体型にフィットしたものを着用する事に満足感を得たいというエンドユーザーのウォンツがあり、気軽にオーダーできる仕組みができたことによって、ニーズが出てきたものだと考えられます。アパレル業界の肌感覚として、洋服が売れないと言われる中でも「カスタムオーダー」や「オーダーメイド」は堅調と言われています。
また、2017年にオーダーメイドを気軽に行う事ができるお店が増えたり、全米の小売業大会の中では、パーソナライゼーションという言葉がキーワードとなっていたり、オーダーメイドに対するニーズの高まりは世界規模ともいえそうな雰囲気があります。
測るという行為がもたらす体験、なぜメジャーなのか
「測る」という行為はオーダーメイドやお直しの際に必ず行われます。3Dスキャニングや全身にセンサーのついたスーツを着て計測する、というソリューションがあるなか、実店舗でのオーダーでは「服作りのための寸法が必要」という現場の意見を数多くいただきました。
洋服を作るには、そのための寸法が必要で、採寸方法などには独自のノウハウがあります。また、店舗では着衣のまま採寸を行い、お客様のためにすべてのノウハウをつぎ込んで、最高の一着を仕立てたり、お直しをするという体験をなにより大切にしています。その体験をそのままに、「服作りのために」計測したデータを使ったソリューションを実現するには、メジャーが最適であると考えます。
また、メジャーならば、洋服だけでなく、さまざまな「測る」という行為によって生まれるデータの利活用が可能です。
メジャー×伝票 というニーズ
アパレルメーカーやセレクトショップでは、伝票の書き間違え、読み間違えによるお直しのミスが、15-20%あり、課題となっていました。メジャーを使って伝票に測った寸法がそのまま記載され、それによってミスを減らす、という我々の提案は、多くの会社の方から共感頂き、メジャーの情報を伝票にする、という組み合わせが生まれました。
メジャー×画像 というニーズ
昨今、人気のサービスに、フリマアプリやネットオークションがあります。洋服ではサイズに関する問い合わせが数多く届きます。画像にサイズを入れて、商品説明にフォーカスした紹介文を記入する事ができれば、出品した商品をより魅力的に伝える事ができます。
2つのニーズに1つの技術で応える
メジャーと伝票、メジャーと画像、この二つは同じ技術で実現が可能です。
画像を撮影する、そこに測った情報を追記する、hakaruno(ハカルノ)はシンプルな使い方で2つのニーズに応えます。
プロジェクトの背景
富士通デザインが考える、これからのデザイン -未来構想デザイン-
ICT分野では、デジタル革新が急速に進み、AIやロボット、IoTなどの活用が本格化しています 。富士通デザインでは、近年、商品やサービスのデザインに加え、人々や社会が持つ本質的な課題 や欲求を捉え、そこから未来のビジョンや心地よい体験を構想・可視化し、時代や環境に応じた新 たなサービスや仕組み、システムを企画・立案する活動を拡大しております。
さらに、直近 のデザイン活動では、富士通の様々な案件に関わり、様々な現場にデザイナー自ら足を運び、従来 から行ってきているお客様との共創活動を拡大し、現場の新たなニーズを見つけ出し、解決策を導 き、新しいビジネスの芽を作り出し、実践する。その中で、REALビジネスまで導く活動を強化した いと考えており、本プロジェクトはその一つの事例となります。
なお、富士通デザインでは、本プロジェクトが特別というわけでなく、本事例以外にも様々な提 案及び実践活動を進めており、後に続く活動にも、是非ご注目いただけますと幸いです。
プライムキャストが本プロジェクトに期待すること
プライムキャストは、すべてにこだわり、感動を与えるモノづくりを創造する企業として創業 20年を迎えました。昨今、顧客ニーズは多様化し、時間の経過や状況に応じて移ろいやすく、満 を持してリリースした頃には、顧客の求めていることが変わってしまう可能性が多々あります。こ うしたニーズにいち早く対応するべく、IoTを含めAI・ブロックチェーンなど、時流に合わせた様 々な技術を取り入れた研究開発をおこなってきております。
本プロジェクト”hakaruno”で は、ソフトウェアの開発を担当いたします。クラウドファンディングでの取り組みが、新たな顧客 ニーズ開拓におけるデファクトスタンダードとなるように願っております。
プライムキャス トは、身近にある様々なデバイスを通じて、新たな感動づくりに挑戦して参ります。これからも、 プライムキャストの取り組みにご期待頂ければ幸いです。
富士通コンポーネントのIoTへの取り組み
富士通コンポーネントは、そのコア技術である、無線技術・回路/制御技術・精密機構技術を 活かし、日常のツールとして便利に使える「操作する・測る・持ち運ぶ・身に着ける」IoTセンサ ーデバイスの開発に取り組んでおります。
今回の「デジタルメジャー」の開発は、その大き な第一歩ととらえており、当社技術が本プロジェクト成功の一助となることを強く願っております 。
これからも、富士通コンポーネントは、ユーザーエクスペリエンスの向上にお役に立つ、 小型、省電力かつ高機能なIoTセンサーデバイスの開発に努めてまいります。
注釈
商標について
関連URL
https://www.makuake.com/project/hakaruno/
Youtubeでの紹介動画
https://youtu.be/VN8OSvojaX0
- 富士通デザイン株式会社 http://www.fujitsu.com/jp/fdl/
- 株式会社プライムキャスト http://www.primecast.co.jp/
- 富士通コンポーネント株式会社 http://www.fujitsu.com/jp/fcl/
- 株式会社マクアケ http://www.ca-crowdfunding.com/
お客様お問い合わせ先
富士通デザイン株式会社
担当: 藤原
E-mail: fdl-hakaruno.info@dl.jp.fujitsu.com