• LinkedIn icon

医療機器向けフラッシュサーフェスタッチパネル

本製品は医療機器の設計・製造に関する国内唯一の展示会・セミナーであるMedtec Japanで、第12回「Medtecイノベーション大賞」の努力賞を受賞しました。
フラッシュサーフェスタッチパネル

第12回「Medtecイノベーション大賞」努力賞を受賞

FCLコンポーネントのフラッシュサーフェスタッチパネルは、医療機器への搭載に最適な製品です。

入力誤動作が起きない
  • ノイズ耐性に強い抵抗膜式方式
  • 設置環境や水滴付着での誤動作の恐れなし
  • 複雑なチューニング設定が不要

デザイン性
  • 筐体とパネルに段差のないスタイリッシュなイメージ
  • 段差がないため清掃がしやすい
  • ボタンをパネルに取り込んで防水性UP
  • ロゴや額縁カラーも対応可能

Accessibilityの向上
  • 押せば動く構造
  • 誰でも入力ができる

機能性を追加
  • スマホライクな見た目と操作感
  • 不特定多数が使う機器への抗菌用途

開発の背景

医療現場におけるタッチパネルの課題

静電容量式抵抗膜式
検出原理センサースイッチ
現状検出原理がセンサーであるため、誤作動を完全に防ぐ事ができない。近年静電容量方式の普及に伴い、市場での不具合が急増。検出原理上誤作動はないが、市場ニーズを満足できない。
課題
  • 設置環境による外部ノイズ(電磁波や電源)の影響
  • 指と手袋操作時の静電容量の差による影響
  • 医療用ジェルや薬品が画面に付着した場合
  • 筐体とパネルに段差のないスタイリッシュなデザイン
  • スマートフォンのような軽い操作性
  • スマートフォンのようなクリアな見た目

医療現場に適したタッチパネルの開発

医療現場に求められるタッチパネル特性の優先度
  • 第一優先:「命」を扱う現場で「入力の誤動作」が起きてはならない。
  • 第二優先: 外観、操作性、クレンリネス(清潔に保つ清掃性)がユ―ザー視点。

上記定義を満足する構造として、誤作動が起きない抵抗膜の構造をベースに静電容量方式の使いやすさを付与したタッチパネルの開発を行いました。

区分 比較項目抵抗膜式静電容量式ターゲットスペック
Accessibilityユニバーサル入力*1
誤作動無し(ノイズ、水滴)
面積検知による確実な入力××
Usability外観
クレンリネス
軽操作

*1: ユニバーサル入力:ペン/爪/手袋/義手/高齢者など誰でも公平かつ正確に操作できるという、ユニバーサルデザインに基づいた入力 

FCLコンポーネントのフラッシュサーフェスタッチパネルの特長

構造

最表面のフィルムに加飾印刷と抗菌・抗ウイルス機能を付与しました。
一般的な抵抗膜式タッチパネルでは、トータル6層構造となり、見栄えや操作性が悪くなります。
当社のフラッシュサーフェスタッチパネルは、これを2層構造にすることで、操作性と見栄えを大幅に向上させました。

面積検知による確実な入力

面積検知可能な独自ファームウェアを同時開発しました。これにより「デュアルタッチのジェスチャー入力精度向上」と「シングルタッチ時の押圧検出」を実現しました。

  • デュアルタッチのジェスチャ精度向上
    4線式タッチパネルを使用した独自の2点検出方式によってジェスチャー操作を実現することが出来ます。 従来製品に比較して2点ジェスチャー操作時の精度が向上し、安定した操作が可能になります。
  • 押圧検出(シングルタッチ)
    タッチパネルへ入力した際の面積を疑似的に押圧として検出することで、ペンと指での入力を判別したり、指の押し込み量によってアプリケーションの動作を変化させることが可能となります。