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使用上のご注意

コネクタのご使用にあたってのご注意

コネクタ特性は、動作環境、保管環境によって影響を受けます。当社コネクタの特性を引き出し、安心してお使いいただくために、次の点にご注意ください。

本サイトに記載された仕様、特性値は単純条件(理想状態)での値であり、複合条件を必ずしも満足するものではありません。ご使用にあたりましては、環境など実際の使用条件に即した条件下の試験で確認を実施してください。

他社製コネクタとのかん合保証は行っておりません。他社製コネクタとかん合させる場合は必ずお客様にてかん合試験を実施してください。

納入仕様書の受領をお願いします。本サイトに記載された資料と納入仕様書の間でくい違いのある場合は、納入仕様書の記載が優先します。

受領されました納入仕様書以外の用途または条件にて使用する場合は、当社製品形格が同一であっても、新たに納入仕様書の受領をお願いします。

取扱上の注意事項

  • コネクタを取り扱う場合は、端子部やコンタクト部に触らないよう、本体モールド部で保持してください。端子やコンタクトの曲がりの原因となります。
  • コネクタを挿抜する場合は、こじらないよう、できる限り平行におこなってください。端子曲がりの原因となります。
  • コネクタのターミナル(端子)、コンタクトには素手や油手などで触らないようにしてください。ターミナルやコンタクトの接触不具合や、コネクタとプリント基板のパターンを介して接続している電子機器に静電気による不具合が発生する場合があります。
  • 回路チェックの際、コンタクト部分にテスター棒などをあまり強く押し付けないでください。コンタクト曲がりの原因となります。
  • コンタクトを挿抜する際は必ず電源回路を切って、コネクタを持って抜き挿ししてください。コネクタに接続されている電子機器の不具合が発生する場合があります。
  • はんだ付けにおいては、はんだやはんだゴテの温度管理を実施してください。コネクタに損傷を与える場合があります。
  • はんだディップにおけるはんだ付け条件は、温度260±5℃で5秒間、手はんだにおいては、コテ先温度300~350℃で3秒間にて実施願います。
はんだ付け作業はんだ付け作業の向き
  • はんだ付け作業は、コンタクト側を上にして実施してください。コンタクト部へのはんだ流れ込みや残渣(ざんさ)の落下により予期せぬ不具合が発生する可能性があります。
  • SMT実装対応品以外でのリフローはんだ付けは実施しないでください。
  • コネクタを洗浄する場合は、コンタクト部を汚染しないよう洗浄液管理をおこなってください。ポリカーボネイトやポリフェニレンオキサイドなどの樹脂は有機溶剤系の洗浄には耐えられません。
  • 圧着タイプのハウジングは洗浄をおこなわないことを前提に設計されています。

最大許容電流・電圧と使用温度範囲

最大許容電流

当社コネクタには最大許容電流を規定しています。最大許容電流は、コンタクト材のクリープ特性、絶縁材料の耐熱性などを考慮して決めますが、当社ではUL認定品の条件である温度上昇30℃を超えない通電電流の最大値としております。信号用コネクタと電源用コネクタでは端子あたりの考え方に違いがありますのでご注意ください。
信号用コネクタでは、一つの端子にのみ流す場合は最大許容電流まで流せますが、コネクタを構成する複数の端子に同時に最大許容電流を流すことはできません。電源用コネクタは別途記載がないかぎり、複数の端子に同時に最大許容電流を流すことが可能です。
最大許容電流以上の電流をコンタクトに流した場合は、ジュール熱による温度上昇によりコンタクトのクリープや絶縁材料の絶縁劣化がおこり、故障や発煙、発熱の恐れがあります。

insulation絶縁距離

最大許容電圧

当社コネクタには最大許容電圧を規定しています。最大許容電圧は、コンタクト間の空間直線距離と沿面距離(絶縁材料の壁面距離)、絶縁材料の電気的絶縁特性によって決められ、コンタクト間に印加できる最大電圧となります。この電圧を超えて印加した場合は、絶縁劣化により電流が流れ、故障や発煙、発熱の恐れがあります。また、塵埃の付着や結露などによって最大許容電圧が下がる恐れがあります。使用環境にはご注意ください。

使用温度範囲

コネクタの使用温度範囲は主として絶縁材料の温度特性によって決められます。信号用コネクタの場合は実使用の通電電流が小さいため、ジュール熱による温度上昇は考慮されていません。周囲温度とコネクタの通電電流による温度上昇の和として使用温度範囲を考える必要があります。

上限使用温度と最大許容電流の関係について

最大許容電流はUL認定品の条件である温度上昇30℃を超えない通電電流の最大値としております。使用温度範囲の上限温度までは、最大許容電流以下の電流値が上限値となり、温度が高くなるに従い上限値を逓減させる必要があります。


その他のご注意

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